star(星)は/stɑːr/、stare(じっと見る)は/steər/。語末の「e」だけで発音が大きく変わります。説明を読むより先に、まずは聞いてみてください。
名詞
star
/stɑːr/R付き短母音
星
動詞
stare
/steər/R付き長母音
じっと見る
聞き比べポイント:stareの方が音が長く伸び、母音の質も変わります。まずは音の違いだけに注目して聞いてみてください。
I can see many stars tonight.
今夜はたくさんの星が見えます。
Please don’t stare at me.
私をじっと見ないでください。
I can see many stars tonight.
今夜はたくさんの星が見えます。
Please don’t stare at me.
私をじっと見ないでください。
母音字にrがついた場合は、元の母音の音が変わります。アメリカでは、R付きの母音を「R-controlled vowel」、またこのrを「bossy R」と呼んだりします。
母音字とrをひとつの母音としてとらえると、母音と母音字、またその関係が分かりやすくなります。starの場合、arがひとつの母音で、/ɑːr/「アーr」(当て字)というように発音します。
starは母音字+rの形ですが、rの後にeが加わりstareになると、その前の母音字がアルファベット文字の名前読み(長音)になります。今回の場合、「a」の名前読みは/ei/です。この/ei/という音がrと結びつくと/eir/「エイr」ですが、実際の発音ではそれが短くなって/eər/「エr」、/steər/「ステア」という音になります。語末のeが前の母音を短母音から長母音に変える、というマジックeの仕組みは、cap/cape、hop/hope、bit/bite、cub/cubeと同じで、R付き母音でもこのルールが生きています。もちろん例外もあります。
starとstareのように、語末の「e」ひとつで発音がまったく変わる単語は、R付き母音にも数多くあります。英語の母音全体をa・e・i・o・uの5文字を軸に体系的に整理して理解したい方は、ELM式 英語母音マトリクス完全マスター講座(全9章・約80分)もあわせてご覧ください。

