「up the hill」「up the corporate ladder」「up the creek」…。前置詞としての up は「〜を登って」「〜に沿って上方向へ」というコアイメージを持ちます。stand up/wake up のように名詞句を伴わない副詞用法や、feeling up のような形容詞用法ではなく、up が名詞(句)を直接とる前置詞用法だけを対象に、物理的な経路・移動方向、比喩的な「上る」イメージを整理し、例文つきでまとめています。
前置詞 up の本質的なイメージ ― 〜を登って、上方向へ
up は「低いところから高いところへ、ある経路に沿って進む」というのが核となるイメージです。物理的に坂や階段を登る場合も、比喩的に地位や状況が「上って」いくイメージの場合も、この核イメージから出ています。down のちょうど反対の方向を表す前置詞です。
ここから、実際に坂や階段などを登る→物理的な経路・移動方向(up the hill/up the stairs)、比喩的に「上って」いくイメージを表す→比喩的な「上る」イメージ(up the corporate ladder/up the creek)というように整理できます。
物理的な経路・移動方向を表す up のフレーズ
坂や階段、川などを実際に登って進むことを表すグループです。
They walked up the hill to see the sunrise.
彼らは日の出を見るために丘を歩いて上った。
She ran up the stairs to grab her bag.
彼女はバッグを取りに階段を駆け上がった。
He walked up the street toward the square.
彼は広場に向かって通りを歩いて行った。
They drove up the mountain despite the storm.
彼らは嵐にもかかわらず車で山を上った。
He carried the boxes up the ladder to the attic.
彼ははしごを上って屋根裏部屋まで箱を運んだ。
The salmon swim up the river to spawn.
サケは産卵のために川を遡って泳ぐ。
They drove up the coast to San Francisco.
彼らは海岸沿いを車で北上してサンフランシスコへ向かった。
比喩的な「上る」イメージを表す up のフレーズ
up のコアイメージが比喩的に広がった、決まった言い回しをまとめたグループです。
She worked her way up the corporate ladder within five years.
彼女は5年で出世の階段を着実に上っていった。
Without any backup plan, we’re really up the creek.
バックアッププランがないと、私たちは本当に窮地に陥ってしまう。
His constant complaining drives me up the wall.
彼の絶え間ない不満は私をひどくいらいらさせる。
まとめて覚えるコツ
- まず「up=〜を登って、上方向へ」というイメージだけ覚える
- stand up/wake up のように名詞句を伴わない副詞の up とは区別して覚える
- down the ○○ とセットで、方向が逆の up the ○○ を覚えると整理しやすい
こうした前置詞句は、文の中では「修飾語(M)」として働きます。前置詞句が英文全体の中でどう位置づけられるか気になる方は、英語5文型の基本もあわせてご覧ください。
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