「like a charm」「like clockwork」「like the plague」…。前置詞としての like は「〜のような、〜に似た」というコアイメージを持ちます。このページでは、動詞の like(好きだ)や口語の接続詞的な like ではなく、前置詞としての like だけを対象に、物事がうまく機能する様子の比喩、深い眠りの比喩、強い感情・態度の比喩、速さ・急激な広がりの比喩、相性・類似の比喩など、幅広い意味に広がるフレーズを整理しながら、よく使う表現を例文つきでまとめています。
前置詞 like の本質的なイメージ ― 何かに似ている
前置詞の like は「ある物事の様子や性質が、別の何かに似ている」というのが核となるイメージです。ここまで扱ってきた前置詞が主に位置・時間・方向を表していたのに対し、like は類似・比較を表す点で少し性質が異なります。
英語には like を使った比喩表現(直喩)が非常に多く存在します。ここから、物事が滞りなく進む様子→物事がうまく機能する様子の比喩(like a charm/like clockwork)、深く眠っている様子→深い眠りの比喩(like a log/like a baby)、強い感情や態度→強い感情・態度の比喩(like the plague/like a hawk)、というように意味が広がっていきます。
物事がうまく機能する様子の比喩を表す like のフレーズ
物事が滞りなく、うまく進んでいく様子を表すグループです。
The new software update worked like a charm.
その新しいソフトウェアアップデートは魔法のようにうまく機能した。
The trains here run like clockwork.
ここの電車は時計のように正確に運行している。
The wedding went like a dream.
その結婚式は夢のように順調に進んだ。
The whole team worked like a well-oiled machine.
そのチーム全体が油の効いた機械のように円滑に機能した。
深い眠りの比喩を表す like のフレーズ
ぐっすりと深く眠っている様子を表すグループです。
After the long hike, I slept like a log.
長いハイキングの後、私は丸太のようにぐっすり眠った。
She slept like a baby on the flight.
彼女はそのフライト中、赤ちゃんのようにぐっすり眠った。
He slept like the dead after the marathon.
彼はマラソンの後、死んだように眠った。
強い感情・態度の比喩を表す like のフレーズ
強い嫌悪感や警戒心、興奮といった感情・態度を表すグループです。
He avoids conflict like the plague.
彼は対立を極度に嫌って避ける。
The teacher watched the students like a hawk during the exam.
その先生は試験中、生徒たちを鷹のように鋭く見張っていた。
When asked the question, he froze like a deer in headlights.
その質問をされたとき、彼はヘッドライトに照らされた鹿のように立ちすくんだ。
She was like a kid in a candy store at the bookstore.
彼女はその書店で、お菓子屋の子供のように大喜びだった。
He handled the negotiations like a bull in a china shop.
彼はその交渉を陶器店の中の雄牛のようにがさつに進めた。
速さ・急激な広がりの比喩を表す like のフレーズ
物事が急速に広まったり、素早く行われたりする様子を表すグループです。
The rumor spread like wildfire through the office.
その噂はオフィス中に瞬く間に広まった。
He left the room like a shot when his name was called.
名前を呼ばれると、彼はあっという間に部屋を出て行った。
They partied like there’s no tomorrow.
彼らはまるで明日がないかのように大騒ぎした。
相性・類似の比喩を表す like のフレーズ
人と人との相性の良さや、二つのものがよく似ている様子を表すグループです。
The two of them got on like a house on fire.
その二人はすぐに意気投合した。
She took to the new job like a duck to water.
彼女はその新しい仕事に水を得た魚のように順応した。
The twins are like two peas in a pod.
その双子はうり二つだ。
その他の慣用表現を表す like のフレーズ
上記に当てはまらない、覚えておきたい慣用的な like 句です。
He felt like a fish out of water at the formal dinner.
彼はそのフォーマルな晩餐会で場違いな気分だった。
She kept repeating the same warning like a broken record.
彼女は壊れたレコードのように同じ警告を繰り返していた。
The criticism rolled off him like water off a duck’s back.
その批判は彼にとってアヒルの背中を流れる水のように何の影響もなかった。
まとめて覚えるコツ
- まず「前置詞の like=何かに似ている」というイメージだけ覚える
- 動詞の like(好きだ)や、口語で使われる接続詞的な like(”like I said”)とは区別して覚える
- 英語の直喩(〜のような)表現の多くが like を使って作られていることを意識すると、他の表現も推測しやすくなる
こうした前置詞句は、文の中では「修飾語(M)」として働きます。前置詞句が英文全体の中でどう位置づけられるか気になる方は、英語5文型の基本もあわせてご覧ください。
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