herd(群れ)は/həːrd/、curd(凝乳・カード)は/kəːrd/。「er」と「ur」で綴りは違いますが、発音はまったく同じです。説明を読むより先に、まずは聞いてみてください。
名詞
herd
/həːrd/R付き短母音
群れ
名詞
curd
/kəːrd/R付き短母音
凝乳・カード
聞き比べポイント:herdとcurdは、綴りが違うのに発音はまったく同じです。同じ音であることに注目して聞いてみてください。
A herd of cows crossed the road.
牛の群れが道を渡りました。
Curd is used to make cheese.
カードはチーズを作るのに使われます。
母音字 e に r がついた er、母音字 u に r がついた ur の比較です。母音字にRが付くと、母音の音が変わります。米国では、R付きの母音を「R-controlled vowel」、また、このR自体を「Bossy R」と呼んだりします。R付きの母音は、R付きをひとまとまりで捉えると分かりやすくなります。
herdの「er」とcurdの「ur」は、綴りは違いますが、どちらも同じR付き短母音 /əːr/ になります(言語学では、NURSE母音と呼ばれたりします)。アメリカ英語では、er・ir・urという3つの違う綴りが、基本的に、すべて同じ音になります(bird「ir」も同じ仲間です)。綴りが違うので、文字の音を想像して違うように発音したくなるかもしれませんが、まったく同じ音です。英語ではこのように、「綴りは違うのに音は同じ」ということがよくあります。もちろん例外もあります。
herdとcurdのように、綴りが違うのに発音が同じになる単語は英語に数多くあります。英語の母音全体をa・e・i・o・uの5文字を軸に体系的に整理して理解したい方は、ELM式 英語母音マトリクス完全マスター講座(全9章・約80分)もあわせてご覧ください。

