第1文型:S+V (主語+動詞)

第1文型の主なパターンは、大きく、I. 一般動詞、II. be動詞に分けることが出来ます。

be動詞は、第2文型を成す動詞の代表として覚えておきたいですが、ここで登場するbe動詞は、モノや人の「存在」を表す場合のbe動詞です。

その他、注意したい表現(副詞的な名詞句)を最後に記載します。

 

I. 一般動詞

第1文型 パターン表
《一般動詞(完全自動詞)》

S
主語
V
(自)動詞
副詞(句) 和訳
M
様態
P
場所
T
何(誰)が どうする どのように どこで
(へ・に)
いつ
1 Birds fly. 鳥は飛ぶ。
Frogs jump. カエルは跳ねる。
He walked. 彼は歩いた。
2 My father walks slowly. 私の父はゆっくり歩く。
I speak politely. 私は丁寧に話す。
She can swim fast. 彼女は早く泳げる。
3 The sun rises in the east. 太陽は東から昇る。
He walks to school. 彼は学校へ歩いて行く。
They swam in the river. 彼らは川で泳いだ。
4 Mr. Sasaki skates in winter. 佐々木さんは冬にスケートをする。
The class begins at ten. 授業は10時に始まる。
I worked yesterday. 私は昨日働いた。
5 He slept well in her room. 彼は彼女の部屋でよく寝た。
She goes to church on Sunday. 彼女は日曜日に教会へ行く。
The car stopped suddenly in front of us.   車は我々の前で急に停車した。
I cried silently in my room yesterday. 私は昨日部屋で静かに泣いた。

 

《学習のポイント》

第1文型は、『何(誰)がーどうする』という、もっとも基本的で簡単な文の型。この型の特徴は、「どうする」の後に、補語や目的語がないということ。この表にある、様態・場所・時をあらわす語句は副詞の働きをしている副詞(句)であり、「文の要素(主語・述語動詞・補語・目的語)には含まれない。

 

  1. (第1文型の)自動詞の後に副詞(句)が並ぶ場合、基本的に、様態(どのように)、場所(どこで)、時(いつ)の順番に並ぶ。強調などによって、副詞語句を文頭においたり、この順番でない場合もあるが、基本の順番として、このMPT (Manner, Place, Time)を覚えておくとよい。
  2. come, go, arrive, leaveなど、移動をあらわす(自)動詞の場合、普通、場所(P)が先にくる。
    例: She came here suddenly today.  (彼女は今日、突然ここに来た。)
  3. その他、手段をあらわす副詞句などもある。
    例: He went there by car.  (彼は車でそこに行った。)
    例: She goes to school by train.  (彼女は電車で学校へ行く。)

 

II. be動詞

第1文型 パターン表
《be動詞ー存在をあらわす(There/Here構文)》

There
Here
V
(自)動詞
S
主語
M
副詞(句)
和訳
形式的な主語 ある・いる 何(誰)が どこに
1 There is a dictionary on the desk. 机の上に辞書が1冊ある。
There are some dogs in the park. 公園に犬が何匹かいる。
There is a baseball game on TV. テレビで野球の試合がある。
Here is a newspaper. ここに新聞がある(ほら、新聞よ)。
《be動詞ー存在をあらわす(There/Here構文ではない場合)》


S
主語
V
be動詞
M
副詞(句)
和訳
何(誰)が ある・いる どこに
2 My sister is in the kitchen. 私の姉は台所にいる。
Mike was in the garage. マイクは車庫にいた。
I am at the station. 私は駅にいる。

 

《学習のポイント》

be動詞は、第2文型を成す動詞の代表。第1文型に分類されるbe動詞は、モノや人の「存在」をあらわす場合。

  1. モノや人の存在をあらわす場合(「‥に〜がある、いる」)はbe動詞を用いる。
  2. There構文のThereは形式的な主語で、「そこに」という意味はなく、モノや人の存在をあらわす場合の決まり文句。
  3. There/Hereの後に、一般動詞を用いる場合もある(以下の表を参照)。

 

There
Here
V
(自)動詞
S
主語
M
副詞(句)
和訳
形式的な主語 どうする 何(誰)が どこに
1 There stands a church at the corner. 角に教会が立っている。
There lived a famous writer in the village. 村に有名な作家が住んでいた。
Here comes the bus. バスが来たよ。

 

III. 補足

《副詞的な働きの名詞(句)》


S
主語
V
(自)動詞
M
副詞的な働きの名詞(句)
和訳
何(誰)が どうする 時間・距離・数量(程度)・方向(方法)
1 We traveled eighty days. 我々は80日間旅した。
The bus went fifty kilometers. バスは50キロ走った。
The temperature fell five degrees. 気温は5度下がった。
Come this way. こっちへ行こう。

 

《学習のポイント》

動詞の後に名詞が来る場合、その名詞は動詞の目的語となり第3文型を成すか、あるいは、補語となり第2文型を形成するが、これらの名詞(句)は例外的に副詞的な働きをする。ゆえに第1文型に分類される。

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