私たち日本人が英語を学習する際、日本語と英語の違いを多少なりとも意識すると、英語の理解に役立ちます。
日本語と英語の最大の違いは、『語順』が違うということです!!
日本語では、例えば、
- 太郎は 朝食を 作った。
- 朝食を 太郎は 作った。
- 朝食を 作った、 太郎は。
と、言葉の順番を入れ替えても、意味はそれぞれ通じます。主語をあらわす『は』や目的語をあらわす『を』という助詞が名詞にくっついているので、言葉の順番が入れ替わっても意味は分かります。
ところが、これが英語では、
- Taro made breakfast. (太郎は朝食を作った。)
- Breakfast Taro made. (???/《句》太郎が作った朝食)
- Breakfast made Taro. (朝食は太郎を作った???)
というように、文としてちゃんと通じるのは1のみです。日本語の場合は助詞がくっついて文意を形成していますが、英語の場合は、主語,目的語を決めるのは、言葉の並び順なのです。
これが最大の違いといえます。英語の学習は、極端に言えば『語順』を習っているのです。このキーポイントを意識するのとしないとでは、学習の効果が大きく変わります。ここが肝心カナメです。日本語の感覚とまったく違うところなのです。
この英語特有の語順の基本パターンが、いわゆる『5文型』です。
すべての英文は、基本的に、この5つのパターンに分類することが出来ます。ですから、5文型をきちんとマスターすると、英語の理解力が格段によくなります。
中学校の授業でもこれを習うのですが、全授業のうちのわずか数時間です。ものすごく大切なところなのに、他の単元と同程度の扱いしかうけていません。その結果、私たちはきちんと5文型を理解出来ず(英語の語順を理解出来ず)に、英語が分からなくなっているのです。
再度、例を見て確認します。
The box moved. (箱が 動いた。)
Move the box. (箱を 動かせ。)
このように、名詞と動詞の語順を入れかえるだけで、全く意味が変わります。
これはもっとも分かりやすい例ですが、このように、英語は語順が大切なのだということを肝に銘じておくと、より効果的な学習が出来ます。