鳥の視点から虫の視点へ

鳥の視点から虫の視点へ
鳥の目線で眺めてみる

なんの学習でもそうですが、最初に、自分がこれから学ぶ内容を、ちょうど鳥の目線のように、高いところから見下ろしておくと効果的です。始めから終わりまでひととおりざっと目を通す。どんなことを学習するのか、その全体像をおぼろげでも最初にとらえておくのです。とくに、高校生以上で既に英語をひと通り学んだ経験がある方は是非そうすべきです。

それを実行するのにふさわしいのは、出来るだけやさしい、簡略化した問題集(まとめの解説付き)などです。この場合、厚いものはダメです。出来るだけ薄い、薄いほど(簡略化しているものほど)いいと思います。

それをできるだけ短い時間で終えてしまいます。内容を正確かつ完全にやってしまおうなどとは考えず、ここではとにかく、最初から最後までをやり通すこと、始めから終わりを知ることをテーマとします。そうすることで、全体像が出来るとともに、学習の単元(項目)がまず身体に入ります。これが学習のいわば『くさび』となります。そのように、身体に『くさび』を作ったうえで、より細かな学習へと徐々に進めていくのです。いきなりぶ厚いテキストから入ると、覚えなくてはならない箇所が多く、頭が整理できず、自分が何を学んでいるのか分からなくなってきます。それを防ぐために、最初にものすごく簡単なテキストで全体像をつかむのです。


虫眼鏡でじっくり観察

上空から見下ろし終えた後は、徐々に学ぶ内容をくわしくしていきます。一度その超薄のテキストを終えたら、もう一度そのテキストをやります。

そのときに気をつけたいのは、今度は、細部に気を配るということです。前回は全体像がつかめればそれでOKでした。ですが、今度は、その単元の覚えるべきことをしっかり漏らさず把握するのです。何がポイントとなっているのかを意識して、きっちり覚え込みます。

このとききっと気づくと思いますが、一度全体をやり切っているので、自分でも驚くほど頭に入りやすくなっているはずです。最初からすべて覚えようとして始めてしまうとほとんどの場合挫折してしまいますが、このように目的別に段階を踏んでやると、意外にやりやすくなるのです。

これを最後までやり通すと、『くさび』がより強固なものになっているはずです。

さて、そうすると、今度はもっと細かな学習へと進んでいきます。この段階に入ると、TOEICや英検などで高得点を狙う学習法です。

すでにこれまでの学習で、英語にはどんな単元があり、単元それぞれの中で、何がポイントとなっているのかは大体分かっています。これを単元別により深く詳細に学習します。この段階でのポイントは、学習する単元を100%理解すること、単元の復習テストで100点をとることです。目指すはあくまでも100%の理解です。

くり返しますが、ここでは、『100%の理解』を追求することが重要です。完全に理解するという意識そのものが、漫然と学習する意識よりはるかに大きな成果をあげてくれます。あくまでも100%ですが、例え100%を達成できなかったとしても、そう意識したことで普段よりも成果があがることは間違いありません。

この学習には、単元別の詳しい解説があり、かつ、その確認問題が豊富なテキストがおススメです。単元別にとても詳しい文法書などは、解説は詳しいのですが、確認問題が非常に少ないです。あのぶ厚い解説を読んだところで、ほとんど頭に残らないと思います。理解しているかどうかは、問題集で確認するのが効果的です。問題をたくさん解いて、自分の『理解』を試すのです。

おススメは、単元別の問題が豊富で、しかもその解説がとても詳しいものです。答えだけ載っているのはバツ。TOEICで高得点を狙うなら、たとえば、『TOEIC TEST 文法別問題集−200点upを狙う780問』がいいと思います。TOEIC関連本の中でも、今やカリスマと化している石井 辰哉さんの著作です。解説が詳しく、単元別の出題ポイントがとても分かりやすいです。私も以前これを使ったことがありますが、TOEICのリーディングのスコアが飛躍的に伸びました。

英語学習ランキング

PAGETOP